とあるバーテンダーの遺書

元ニート、社会不適合者がワインバーを創業するに至った経緯・体験・想いなどを飲食業やバー創業を志すアナタに捧げます。遺書というか自伝というか。。。

バーテンダーは太るな!

酒の味がダラしなくなるから!

 

というのは、親しくして頂いていた魔女からの一言だ。

 

戦後のヤミ市の時代から震災、神戸の発展・復興を見守り続けた人物だった。

 

人間には2つのタイプがあるように思う。

 

まず、体を動かすタイプ

後先考えずにまずやってしまう。

損得を計算しない傾向がある。

 

次に頭を使い体を極力使わない合理的なタイプ。このタイプが太りやすい傾向にあるのでは?と偏見を持っている。

 

僕は前者だ。

不器用な人間でしてね。

 

だから後者に憧れている。

 

まぁ、愛想が良かったり、酒が美味しく感じていだけるなら本望だ。

 

料理人なら逆に大柄な方が美味しそうだし、職業によって理想的な体形はあるだろう。

 

最近はランニング中毒もあいまって痩せ過ぎてしまい

 

「病気ですか?」

 

と言われる始末。

 

ほどほどが一番です。

指摘してもらえる幸せ

バーテンダーになってほんの数日後

 

もちろん、修行なんて全くなし。

素人がカクテル作ってました。

 

で、あるお客さんに

「お前のカクテルは呑まなくてもマズい!」と言われました。

 

まぁ、慣れずにモタモタしながら作ってたんだけどね〜。

 

で、スピード感やら準備やら氷を混ぜるステアやら色々と教えていただいたり、

 

「お前、どんな流れやシチュエーションでお客さんが店に来てるか考えた事あるか?」

 

「ついて来い、一緒に呑みにいくぞ!」

 

なーんて感じです。

 

思えば、ちょうど30才くらい。

ニートから、社会復帰して、また脱サラ。

 

まだ若かったから、率直に言いづらい事もアドバイスしてもらえたんだと思う。

 

これが、ベテランの年代なら何も言ってもらえなかったかも。

 

独立した後も、何だかんだでアドバイスをもらえる自分が幸せ!

 

言われた直後は、イラっとしたり、戸惑ったりするけれど、結果的に自分の成長に繋がっている。

 

「○ちゃん、なんかワインっぽくなくない?」

→速攻でディスプレイを変更。

 

「やっぱ水商は黒シャツじゃない?」

→翌日、一週間分のシャツを購入。結局、辞めたんだけれど笑。

 

独立したら、上がいないから、誰も文句を言ってくれる人がいなくなった。

 

ってわけで、たまにお客さんから言われる忌憚なきご意見は非常に有難い!

 

お金を頂きながら

教えて貰えるなんて笑

キッカケはたまたま入ったバー

20代半ばから、ちょくちょく呑みにいくようになる。

 

何かの自己啓発本に「やった事のないことをしたり、入ったことのない店に入ったら人生が変わる」と書いてあった。

 

サラリーマン時代、通勤路の帰りに怪しいバーを見つける。

 

勇気をふり絞って入る。

 

胡散臭いマスターだった。

 

ちょいちょい通うようになる。

 

転職の機会に面白そうだと思いバイトをさせてもらう。

 

その後、なぜか「近くの繁華街のバーの店長をしてみないか?」と勧められた。

 

30才からの水商売デビューだった。

 

結局、その店は2年でオーナーと喧嘩別れ。

 

次にお誘い頂いた店舗は事業から撤退。

 

「もう他人にフリ回されたくない!」

 

お客さんもいるし何とかなるだろうと出店を決意する。

 

全てのキッカケは、あの日たまたま入ったバーから。

 

細い一本の橋を渡っている。

 

実は酒にめっちゃ弱いッス

「バーのマスターなんて、さぞ酒はお強いんでしょう?」

 

な〜んて、よく聞かれるけど全然呑めません。めっちゃ弱いです。

 

僕の実家は核家族。両親とも酒を1滴も呑まない家庭でした。

 

酒の記憶といえば、祖父母が正月に飲むお屠蘇(とそ)くらい。

 

母方は南方系で酒は強いんだけど、父方の東北出身の酒弱いDNAをの方を受け継いでしまいまして(笑)

 

で、酒を飲み始めたのは20代の後半から。学生時分は女子がカラオケで注文するカシオレとかスプモーニとかに驚いてたくらい。

 

今でこそ仕事で気が張っている時は割と呑めるけど、プライベートで気が緩んでいる時は全くダメ。

 

まぁ、これはこれで良い事があって。

飲食や水商売…に従事しなくとも酒が強すぎると身を滅ぼし易いですね。

 

下手に量を呑めてしまうと自分を過信して大ヤケド!…ってのはどんな分野でも共通かな。苦手意識が逆に強みになるってわけ。

 

ただ、弱いなりに色んな味を浮気してみたい、ってか試してみたいんです。

 

1つの銘柄を大量にってわけではなく、少量でなるべくたくさんの種類をっていう収集癖というか味覚に対してのコレクター的なところがあるのかも。

 

よく、ワインバーなどでフルボディの重ための赤といったタイプばかりを集めている方がたまにいます。

 

特化する! という発想は悪くはないけどジャンルごとに「このタイプならこの銘柄が好き!」といった柔軟性が必要だと思う。

 

「軽い赤は好きじゃないけど、このワイナリーの○○なら許せる」って発想ね。

 

とまぁ、そんなわけで、長年やっている飲食店やバーのオーナーが意外に呑めない方が多いってのも納得できそうな気もしてきませんか?

 

ちょっと違うけど、臆病だから生き延びる。ゴルゴサーティーンみたいかもね。