ロスジェネ・バーテンダー 昭和55年式

元ニート、社会不適合者がワインバーを創業するに至った経緯・体験・想いなどを飲食業やバー創業を志すアナタに捧げます。遺書というか自伝というか。。。

2019-01-01から1年間の記事一覧

day 2【工業地帯の夕日は優しく】

いつも納品した機械の点検と称して訪問するルート営業先の物流センターは市街地から電車で1時間も離れた場所にある。 「あー、会社に帰りたくない。」 夕日が工業地帯の灰色の風景に溶け込み、どこか優しいような、オレを含めたこの辺り一帯の労働者に一日…

day 1【吊るし上げの応接間】

「馬鹿野郎。いい年して、うだつが上がらないセールスマンなんて要らないだよ!」 ブラック企業の『ミーティング』が小さな応接間で行われていた。 戦後から続く老舗の中小企業は叩き上げの カイチョー が実権を握っている。 1980年生まれの オレ は団塊ジュ…